骨太の方針とは

政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針で、正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」。各省庁の利害を超えて官邸主導で改革を進めるため、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定されます。小泉政権時の2001年度に始まり、かつての宮沢喜一財務相が同会議の議論を「骨太」と表現したことから、骨太の方針と呼ばれるようになりました。

骨太方針は固まりましたが、やはり具体的な対策が出てくるまでは、どこまでこの方針を株価に織り込んで良いか、まだまだ手探りの状況が続くものと私は考えています。

中長期的・計画的に政府が支出を行うという「単年度主義の弊害是正」(基金等による複数年度の財政支出)と、財政再建目標における2025年度(3年後)の基礎的財政収支黒字化は、基本的にバッティングする概念だ。基礎的財政収支の黒字化目標を第一に優先すると、今後骨太方針内の政策が具体化されていく過程において、「現行の目標年度により、状況に応じたマクロ経済政策の選択肢が歪められる」事態が起こってしまう。この点を含め、今回骨太が財政再建計画や今後の財政運営に与える示唆については、稿を改めて検証したい。

なお、岸田首相の掲げてきた「新しい資本主義」は、政権発足当初には金融所得課税の強化をはじめ分配政策が重視されていた印象もあったが、今回の骨太方針からは官民一体での投資やそれによる成長を重視した形に変容してきたことがうかがえる。

年末の予算編成の方向性を決めるため、予算を確保したい各省庁や与党と歳出の抑制を進めたい財務省との間で文言を巡って調整が難航することも多い。官邸主導で重要な改革を盛り込むケースもあり、総花的になるとの批判もある。諮問会議とは別に成長戦略を議論する会議体が存在することもあり、岸田文雄政権では「新しい資本主義実現会議」がある。議論の結果は原則、骨太の方針に反映される。

政権が進める財政・経済政策の基本方針。首相が議長を務める「経済財政諮問会議」でまとめる。小泉純一郎政権時代の2001年、官僚主導ではなく、首相官邸が政治主導で予算をつくるために始まった。来年度予算案づくりに着手する前の6月に閣議決定する。民主党政権は諮問会議と骨太の方針をやめたが、第2次安倍政権が復活させた。

今回の骨太方針は政府が「中長期的・計画的な財政出動」を行うことを明示した点が従来からの大きな変化である。そして、財政再建についてのトーンが明確に弱まっている点も特徴だ。骨太方針では「財政健全化の『旗』を下ろさず、これまでの財政健全化目標に取り組む」としつつも、「現行の目標年度により、状況に応じたマクロ経済政策の選択肢が歪められてはならない」「債務残高GDP比をコントロールする観点からも名目成長率を高めることが重要」「経済あっての財政であり、順番を間違えてはならない」といった記述が新たに盛り込まれている。従来記載されていた財政目標を「堅持する」との文言はなかった。また、「状況に応じて必要な検証を行っていく」として将来の財政再建目標修正に含みを持たせている。「これまでの財政健全化目標に取り組む」とされていることから、政府の掲げる2025年度の基礎的財政収支黒字化目標そのものは生きている形になっているが、経済優先のトーンが強まっており、財政再建目標の優先順位は低くなったと考えられる。

国の重要な経済政策を決める経済財政諮問会議が、毎年取りまとめる経済の方針で、年末の予算編成や税制改正に反映されます。今回の正式名称は、「経済財政運営と改革の基本方針2016 ~600兆円経済への道筋~」(骨太方針)で、内容は内閣府のホームページで確認できます。

今回の骨太の最大の特徴は、様々な分野において中長期的・計画的な財政支出を行う旨が明記された点である。「人への投資」では、成長分野への移動促進に3年間で4000億円の政策パッケージを設ける旨が示されたほか、「グリーントランスフォーメーションへの投資」を行うために新たな国債=「GX経済移行債(仮称)」を発行する。政府投資の規模は“10年で20兆円規模”とされる(岸田首相発言)。国際情勢の変化に伴う防衛の重要性も説かれており、防衛費増額も念頭に置かれている。また、骨太方針では予算の単年度主義の弊害是正について繰り返し触れられており、複数分野で政府が中長期的・計画的に支出を行っていく方針が示されている。米欧でも市場原理での解決の難しい脱炭素や安全保障分野などへ政府が数年間にわたって財政支出を行う計画が立てられてきた2。政府部門がこれらの投資を先導する近年の「大きな政府」の世界潮流に日本も乗ることになる。

2022年6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針2022)」が閣議決定された。これに先立つ経済財政諮問会議・新しい資本主義実現会議の合同会議で、岸田総理は、「市場で解決できない外部性の大きな社会的課題をエネルギー源と捉え、新たな成長を図る」などと話した。

政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」です。各省庁の利害を超えて官邸主導で改革を進めるため、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定します。小泉政権時の2001年度に始まりましたが、近年は総花的で焦点が見えづらくなったとも指摘されています。かつて宮沢喜一財務相が同会議の議論を「骨太」と表現したことから、骨太の方針と呼ばれるようになりました。

「骨太」の呼び名は2001年に諮問会議ができた当時の宮沢喜一財務相が「予算は財務省に任せて骨太の議論をしていただければ」という趣旨の発言をしたのがきっかけ。小泉純一郎政権で、官邸主導の行政組織を目指した省庁再編で生まれた。郵政民営化や不良債権処理、政策金融改革などの看板政策を盛り込み、改革の原動力とした。

政府は6月2日の閣議で、経済財政運営の基本指針「骨太方針」を決定しました。6月になるとよく聞く骨太方針(骨太の方針)とは何でしょうか。

▼骨太の方針 政府の経済財政政策の基本方針を定めた文書で、年末の予算編成に向けた国の政策方針を示す。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」で、骨太の方針は通称。首相が議長を務める経済財政諮問会議で策定作業進め、毎年6月ごろに閣議決定をする。

2022年(令和4年)6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022新しい資本主義へ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~」(骨太方針2022)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。人や社会、環境に対する内外の課題解決への取り組みに加えて、スタートアップ支援にも触れられており、こちらの記事ではスタートアップ支援についての部分をピックアップします。

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