日本不耕起栽培普及会

日本不耕起栽培普及会

アメリカとカナダで除草剤耐性テンサイが世界で初めて栽培された。今後、商業化が予想されるものに、中国が開発している遺伝子組み換えイネ等がある。遺伝子組み換え作物は貧困問題、食糧の安全保障、地球環境問題への対策として期待される。日本は、遺伝子組み換え技術を使うことのリスクと使わないことのリスクを天秤にかけて考えるべきだ。

日本が考えるべきことは、遺伝子組み換え技術を使わなかったときのリスクです。発展途上国が遺伝子組み換え作物を次々と導入していることを考えてみても、この技術を使わないことの方がむしろリスクは大きいのではないでしょうか。使うことのリスクと使わないことのリスクを天秤にかけて考えるべきだと思います。‘緑の革命’でノーベル平和賞を受賞したボーロク博士は、「お腹がすいていては平和を構築することはできない」と述べました。食糧の安全保障をするという意味で、遺伝子組み換え技術は平和と繁栄をもたらすと考えています。

【A6】(ジェームズ氏):その通りだと思います。政治的な意思なくして、実現はできません。2008年は食品価格の高騰があり、また、気候変動、干ばつ等により作物栽培の環境は変わっています。このとき最も深刻な影響を受けるのが途上国です。現在、世界的な食糧の備蓄は底をつこうとしており、危機に向かって準備を進めていかなければなりません。中国の国家主席は、「遺伝子組み換え技術に投資することで、食糧、飼料、繊維において自立をしたい」と戦略的な意思表示をしました。このような理解が重要です。経験なくして知識は身につきません。長い間私たちが取り組んできたこの知識の恩恵を、日本も受けて欲しいと思っています。

【A4】(ジェームズ氏):今年は40万ヘクタールの予定です。2010年にはその2倍になるでしょう。8?10%の大幅な収量増加になるということで、最も早く導入されるものになるのではないでしょうか。また、青いバラは2009年に商業的に栽培されるとのことで、日本で先駆的な事例になる重要なステップであると考えています。ホーテア博士、ゴールデンライスの状況はどのようになっているでしょうか?

岩澤信夫氏とは・・・「不耕起移植栽培」の普及に尽力し、環境問題に 一石を投じるとともに、日本の農業のあるべき姿を模索し続けた。功績により第42回吉川英治文化賞受賞。

【へそ曲がり大豆栽培法】は慣行栽培の2~3倍の収量が見込める大豆の栽培方法です。日本人の食卓の中心にあるお米と大豆。ご飯と味噌汁の食事は、わたしたち日本人が一番ホッとできる食事ではないでしょうか。 日本の大豆自給率は5パーセント程度。

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