骨太の方針2022 骨子案
骨子案には「(格差問題などの)社会課題の解決」に取り組むと明記した。「民間による社会的価値の創造」をかかげたほか、少子化対策や女性活躍、就職氷河期世代への支援も強化する。
政府は16日の経済財政諮問会議で、6月に決定する経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)の骨子案を提示した。「人」「科学技術」「スタートアップ」「(脱炭素などの)グリーン」「デジタル」の5分野に重点投資するとした。新型コロナウイルス禍から経済・社会活動を正常化させ、岸田文雄首相が訴える「新しい資本主義」の実現で経済成長をめざす。
骨子案で重点分野の冒頭に挙げたのは、所得向上に向けた「人への投資」。社会人が大学などで学びなおすリカレント教育や、職業訓練の推進などに取り組む。このほか、人工知能(AI)やバイオ技術といった科学技術・イノベーション▽成長分野への新規参入支援や規制改革を促進するスタートアップ▽脱炭素▽デジタルトランスフォーメーション(DX)にも重点的に投資する方針を示した。