科学の街だけではなく農業の街でもある

農家との連携についてはAGRISTはもともと「儲かる農業研究会」という勉強会からの出自であり、宮崎の農家さんと一緒にはじめた感覚であり、チームメンバーとして入ってもらっており、開発前のコンセプト段階から農家さんに聞いて、スケッチベースで話をすることで「的を外さない、現場ニーズにあったものを作れていると思っている」とのことだった。

加えてスマート農業技術は農業経営におけるダイバーシティ化も牽引する。重労働からの解放により、フルタイムでの農作業が難しい高齢者、子育て世代の女性、障害者等の様々な人材が農業へ参画することが容易となる。

イグスの自動化技術は、植物工場でも活かされています。なかでも、密閉された空間で縦方向に積み重ねて作物を栽培することを垂直農業ともいい、世界中で開発が進められています。

茨城県のなかでつくば市の総農家数は県内1位。科学の街だけではなく農業の街でもある。だが5年間の農家戸数減少数も茨城県1位となっている。後継者が不足しており、遊休農地が増え、農産物の販売額は300万円未満が88.2%と儲かっている農業者が少ない。グローバルな視点で見ても気候変動による生産量減少が見込まれており、食の安定供給にも問題が発生する可能性が高い。日本のカロリーベースの食料自給率は38%程度になっている。

AIが農業の現場ですでに活躍している事例は多数存在します。農業が抱えるさまざまな問題を解決するキーとなるのがAIであるといっても過言ではないかもしれません。新しいアイデアは日々生まれ、より農業の未来を明るく照らすことでしょう。

国内の人工林は、約半分が伐採時期を迎えて木材の利用が拡大していますが、林業従事者の高齢化や担い手不足、少ない伐採収益のために森林の再造林が進んでいません。この状況は、二酸化炭素の吸収量の低下や森林の荒廃による災害の増加などの懸念にもつながります。さらに林業は人力作業が多いため、省力化と労働災害の削減が大きな課題になっています。森林総合研究所とソフトバンクは、林業が抱えるこれらの課題に対し、ロボットをはじめとしたテクノロジーを活用してスマート林業の早期実現を目指します。

1890(明治23)年創業。水道用鉄管の国産化に成功し近代水道の整備に貢献。農業機械による食料増産と省力化、環境施設による人類と環境の調和など、食料・水・環境分野の課題解決に向けた事業を展開している。

続いて、農業経営をサポートするAIの導入事例や活用事例をご紹介します。

高齢化に加え、後継者も不足しています。若い人材は都市へと流れ、農家を継ぐ人は減る傾向にあるのが現状です。後継者不足の問題は単に農業従事者の数が減るだけに留まりません。

ロボットはロープウェイのようにハウス内に張られたワイヤー上を移動する。そして機械学習を使ってピーマンとそのサイズを認識。独自に開発したハンドでピーマンを把持し、茎を切断して収穫することができる。5kg 溜まったらコンテナに放出する。ロボットは自己位置を把握しているのでハウス内各所の収量分布をデータ化したり、病気を早期発見することもできる。

日本総合研究所では単に農業生産の向上に加え、農産物流通の高付加価値化、地域イノベーションの推進という全体ビジョンを実現すべく、今後DONKEYの開発・事業化をさらに加速していく計画である。

──── ハウス隣のプレハブでロボットを試作していたわけですから、すぐに試すことができますね。

いっぽうDoogはまったく違っている。スマート農業の取り組みをやってる研究機関・行政などととの取り組みが多く、ある程度汎用性をもっているベースの活用性を模索してもらっているという。

農地が使われずに放棄されてしまうと、雑草や害獣、害虫などの被害につながってしまい、周辺地域にも悪影響を及ぼしてしまいます。耕作放棄地は、市区町村に設置されている農業委員会によって調査されますが、目視での確認が求められており、作業の非効率性や調査員が高齢化するなどのいくつかの課題があります。

父もハウスの自動開閉の特許を申請しました。しかし、農業用自動開閉ではなくモーターでパイプを回す機構が特許で既にあり、残念ながら父の申請は特許にはならなかったのですが……。──── CO2濃度や温度、湿度、照度などリアルタイムでトラッキングしてデータをとって、ピーマンの育成に役立てていらっしゃいますね。部品は市販製品を探して自分で作るのですか?

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